「ピアノを始めたい!」と思っていても、教室に通うか独学で頑張るかの選択に悩んでいませんか?どちらもメリットとデメリットがあるため、選ぶのはなかなか難しいですよね。
今回は、このような疑問を抱える方に向けて、ピアノを教室で習う場合と独学で始める場合のメリットとデメリットをわかりやすく解説します。あわせて、ピアノ教室と独学のどちらを選んだ方にも役立つ効率的な練習法も紹介するので、最後までお読みいただければと思います。
ピアノを独学で始めるメリット
まずは、ピアノを独学で始めるメリットを見てみましょう。
費用が安く済む
費用を抑えられる点は、独学のメリットです。教室に通う場合、月謝や教材費、移動費などが発生しますが、自宅で練習すればそのような出費はほとんどありません。
ただし、ピアノ本体を準備する必要があります。もし自宅に本体がない場合、最初から高額なものを買うのではなく、手頃な価格で買える電子ピアノを検討するのもよいでしょう。
自分のペースで練習ができる
自分のタイミングで練習ができるのもメリット大きなメリットです。
教室に通う場合、日時に制約がありますが、自宅での練習なら、そのような制約がありません。好きな時間に、好きなだけ練習できる自由さは、忙しい大人にとっては大きなメリットとなります。
ただし、その自由さが仇となって無理な練習をしてしまうことがあるので注意が必要です。練習に熱中するあまり、けがをしてしまったり、モチベーションが保てなくなったりする可能性もあります。
好きな曲を自由に弾ける
自分の好きな曲を、自由に弾けるのも独学ならではのメリットです。
教室に通う場合、指導者のカリキュラムに沿った曲を練習することが多く、自分の弾きたい曲とは異なる場合もあります。しかし、独学なら気に入った曲や挑戦してみたい曲を自由に選んで練習できます。
難易度が高い曲にいきなり挑戦したいと思っても、教室では先生が難色を示すこともあるかもしれません。とはいえ、ピアノ教室や講師によっては自分のペースで練習できるところもあるため、迷っている場合は事前に問い合わせてみましょう。
ピアノを独学で始めるデメリット
ピアノを独学で始めるデメリットを解説します。
強い意志が必要
独学でピアノを始める場合、強い意志が必要です。
最初はやる気に溢れていても、時間が経つとその熱意がなくなってしまう可能性があります。特に初心者は、技術的な壁にぶつかりがちで、そこで挫折する人も少なくありません。また、大人になると仕事や家庭の責任が増え、ピアノに割く時間が減ってしまうことも。
上達には、毎日の練習が欠かせません。しかし、独学の場合練習をサボってしまったとしても、誰からも注意されることはないので、練習が続かなくなる危険性が高まります。このような状況が続くと、上達が遅れるばかりか、モチベーションもさらに下がってしまう悪循環に陥る危険性も考えられるでしょう。
アドバイスがもらえない
独学でピアノを始める場合、ひとつの大きなハードルが専門的なアドバイスが受けられない点です。何かつまずいたときや、自分の演奏に自信がなくなったとき、プロの意見が聞ける環境は非常に心強いものです。
しかし、独学の場合、自分自身でどのように練習を進めるか、何が問題点なのかを見つけ出さなければなりません。これは初心者にとってはかなりの負担であり、上達が遅くなる可能性もあります。独学での練習はこの過程で挫折してしまうことも少なくありません。
独学には自分のペースで学べるという利点もありますが、専門的なアドバイスがないと、どうしても効率的な練習が難しくなります。
間違いに気づきにくい
独学でピアノを始める場合、一番の課題は自分のミスに気づきにくいという点です。
楽譜が複雑であればあるほど、自分で気づかない間違いが増えてしまいます。教室に通っていれば、先生がその場で指摘してくれるので、すぐに修正できます。しかし、独学ではそのようなフィードバックが得られません。
有名な曲ならば、ネットで参考になる演奏を探せますが、それでもプロの耳でない限り、細かいミスを自分で見つけるのは難しいです。特に、あまり知られていない曲や自分でアレンジした曲になると、参考にできる演奏が少なく、ミスに気づくのが一層厳しくなります。
趣味として楽しむ分には、完璧でなくても問題ないかもしれません。しかし、もし本気で上達したい、または他人に聴かせる機会があるなら、独学ではなくプロの指導を受けることをおすすめします。
ピアノ教室に通うメリット
続いて、ピアノ教室に通うメリットについて説明します。
挫折せずに続けやすい
教室に通うメリットは、挫折することなく続けやすいことです。
独学で始めると、途中でつまずいた場合に助けてくれる人がいない場合が多く、それがきっかけで挫折する人も少なくありません。対して、教室に通う場合、講師がすぐそばにいるので、練習で行き詰まった時にもすぐにアドバイスを受けられます。講師の存在により、自分自身も練習に対するモチベーションを保ちやすくなるはずです。
ピアノ教室なら安心して練習できる環境が整っているため、挫折する確率は格段に低くなるでしょう。
正しいフォームや練習方法が身につく
独学で正確なフォームや練習方法を身につけるには限界があります。教則本やインターネットの情報は役立つものの、自分が何を間違っているのか、どう改善すればいいのかを知る手段がありません。
ピアノ教室に通えば、講師から直接指導してもらえるため、力の入れすぎや手首の動きなど、自分では気が付きづらいポイントに気が付くことができます。そのほかにも、基礎的な練習方法や効率的な練習方法などを細かく教えてもらえるので、上達が早まります。
教室に何度も通っているとうちに、注意される回数も減って、
特別意識しなくても正しいフォームで演奏できるようになるのもうれしいポイントです。
最短で上達できる確率が高い
ピアノ教室に通った場合、最短で上達できる確率が高まります。
教室に通った場合、先生が進度をチェックし、その人に合った課題を出してくれます。独学ではそのようなフィードバックが得られないため、これは教室に通うからこそのメリットです。
特に初心者が自分で何が必要なのかを判断するのは難しく、結果として上達が遅くなる可能性が高いです。独学での練習では、自分で進度を管理しなければならないため、目標設定が曖昧になりがちです。特に趣味で始めるという場合は、明確な締め切りがないため、つい練習を怠ってしまうことがあります。
ピアノ教室に通えば、明確な課題ややるべきことを可視化しやすいため、最短で上達の道を歩むことができるのです。ただし講師や教室との相性によっては、上達が難しい場合もあります。どんなにがんばり続けても思うように弾けない場合、講師や教室の変更も視野にいれるとよいでしょう。
ピアノ教室に通うデメリット
教室に通うデメリットとして、以下があります。
費用が掛かる
教室に通う場合、月謝や教材費、移動費などが発生します。さらに、教室で習うなら基本的には自宅での練習がセットとなるため、独学と同様にピアノ本体の購入も必要です。教室での発表会やコンクールに参加する場合、そのための参加費や衣装、写真、さらには花束などの追加の出費が発生する可能性があります。教室選びの際に予算についても考えることが大切です。
ただし、状況によっては教室に通いながら費用を抑えることが可能です。たとえば千葉県松戸市にお住まいなら、同じ松戸市のピアノ教室に通うことで移動費が安く済む場合もあります。もともとピアノを持っている場合はピアノ購入費を抑えられるでしょう。
日時の制約がある
デメリットのひとつとして、日時に制約が生まれることが挙げられます。
特に社会人にとって、時間の制約は大きな問題点となりがちです。多くの教室ではレッスンの日時が固定されているため、急な仕事や予定が入った場合には対応が難しいでしょう。
振替レッスンが可能な教室も少なく、月謝はそのままなので、結果的に出費が無駄になる可能性があります。
教室か独学かを選ぶポイント
教室に通うか、それとも独学で頑張るべきなのか、結局どちらがベストな選択なのか迷ってしまうかもしれません。それぞれのメリットとデメリットを比較して、最終的には自分自身の目的や性格によって選ぶのが一番です。
ピアノ教室は、講師から直接アドバイスがもらえるため、効率よくスキルを高めることができるため、失敗を極力避けたい方や上達を最優先に考える方に最適です。また、宿題やテストがあることで、自然と練習に取り組む意欲も湧きます。教室ごとに指導の方向性が異なる場合もあるため、自分に合ったところを選ぶことで満足度を高めやすくなるでしょう。
独学は自由度が高く、好きな曲に好きなタイミングで挑戦できるので、自分のペースで練習したい方や、予算を抑えたい方におすすめです。ただし本格的にコンクールの入賞を目指すなら独学だと厳しいため、講師へ習う形が基本となるでしょう。
効果的な練習方法
教室に通う場合にも、独学で始める場合にも効果的な練習方法を3つ紹介します。
短時間でも毎日練習をする
上達には、毎日の練習が欠かせません。筋トレと同様、継続が力なのです。また、長時間の練習よりも、短い時間を何回かに分けて練習する方が、集中力が続くため効果的です。
たとえば、午前中に2時間だけ練習できるとしたら、その2時間を一気に使うのではなく、適度な休憩を挟むことで、より集中して練習できます。練習する曲やその中の特定の部分に焦点を当て、目標を明確にすることで、効率よくスキルを高めることができます。
ただやみくもに練習するのではなく、練習の質をどれだけ高めることができるかが重要です。
自分の演奏を録音してみる
上達に欠かせないのが、自分自身の演奏を録音して聴き返す習慣です。これにより、自分がどう演奏しているのかを客観的に把握できます。特にリズムや音量のバランスなど、弾いているときは気が付かなかった、演奏の細かな部分がはっきりわかります。
録音は、レッスンが始まったばかりの頃や、1か月後、3か月後といった具体的な期間を設定して行うとなお良いでしょう。演奏が以前よりも洗練されていれば、それは上達できた証拠です。自分の演奏が良くなっていることに気づければ、さらにモチベーションも高まるでしょう。
一気に弾こうとしない
ピアノの練習では、焦らないことが大切です。
まずは片手ずつ練習して、できるようになったら、次に両手での演奏に挑戦するといった感じで、できることを少しずつ増やしていきましょう。
速さよりも正確性を優先し、曲を小さいセクションに分けて練習することで、全体の完成度が高まります。
一回の練習で多くのことを詰め込もうとするよりも、その日は「右手の練習に専念する」や「このフレーズを完璧に弾けるようにする」といった目標を設定し、その部分だけに集中する方が効率が良いです。
まとめ
ピアノを始めるとき独学と教室に通うという選択肢があり、どちらにもメリット・デメリットが存在します。
独学の場合、自分のペースで、好きな時間に、好きな曲を楽しむことができるのが魅力です。教室の選び方や講師との相性に悩む必要がありません。ただし、間違いに気がつかないまま進んでしまうリスクもあるため、注意が必要です。教室に通う場合、自分に合った教室を見つけることができれば、同じ目標を持つ仲間や、サポートしてくれる講師と出会える可能性が上がるため、練習そのものが楽しいものになるでしょう。
ColorerMaisonは、千葉県松戸市の地域密着型のピアノ教室です。名前にはフランス語で「彩り」と「家」を意味する言葉で、その名の通りアットホームな雰囲気を大切にしています。年齢やスキル、目的に応じて多様なコースをご用意しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。